~夏至~
◎陽の極み
最も陽が盛んになる時期です。
陽気を発散するために運動し、
体を動かしましょう。
しかし、動きすぎると
陽気や陰分を大量に消費してしまいます。
インターバルをしっかりとり、
熱を冷まし、
失った陰分と陽気を補充しながら
過ごしましょう。
◎血熱
暑さが血に伝わると血が熱くなり、
血熱が生まれます。
血の熱は心の安静を乱します。
心煩といい、
心が落ち着かず、
煩わしさを感じたり、
動悸や出血などを起こしたり、
心の乱れを生じます。
◎熱と苦味
暑さは熱に変わり体の中で悪さをします。
この熱を冷ますための
ポイントは3つです。
①体を冷やす
首や脇下、鼠径部などを
ピンポイントで冷やすと効果的です。
直接体が風を受けると、
免疫を低下させるため注意しましょう。
②水分を摂る
水分の摂り過ぎは脾を傷つけます。
利水作用のある飲み物や食べ物で、
水分代謝を整えましょう。
③冷たいものを食べる
よく冷やしたものを食べて
体を冷やすのも良いのですが、
それだと胃腸が冷えて
食欲が落ちてしまいます。
そこで苦味の食材の登場です。
苦味は身体を冷やす性質を
もつものが多く、
温めて摂るなど上手く使いこなすと、
胃腸を冷やさず
効率よく体を冷やすことができます。
▪旬の食材▪
苦瓜 にがうり
<苦/微/甘 寒 心/肺/脾/胃/肝>
夏の熱を冷やすならやっぱり苦瓜。
苦味に熱を冷やす作用があるため、
苦味を抑えると
せっかくの冷やす効果が失われます。
苦味を活かしつつ
健康に役立てましょう。
▪お勧め食材▪
塘蒿 せろり
<甘/微苦/微渋 涼 肺/肝/脾/胃>
体にこもった熱を冷やします。
また体の中に起こった
寒暖差により生じる風を
取り除く作用や、
余分な水分を解消してくれます。