
~小暑~
◎夏と安神
心は神明を主り、
神は安寧を好みます。
夏は陽気に溢れ活動的になりますが、
暑さも加わり神の安寧が失われ、
精神が乱れやすくなります。
安神とは心を安らかにし、
心を整えることをいいます。
熱を冷まし、
失った気血水を補い、
心落ち着かせるために
少し体を休ませる時間もとりましょう。
◎心は神
神とは肉体と精神の活動をいい、
ヒトの生命活動そのものです。
夏に心が乱れると、
肉体的にも精神的にも
異常をきたします。
心は心包というものに包まれており、
夏の暑さなどによって
心が直接傷つくのを
防いでくれています。
心が直接傷つくと神が去り、
ヒトは死んでしまいます。
そのため心の負担は、
心包が身代わりになって
受け止めてくれています。
◎苦味と寒性と脾
苦味のものは
体を冷やす性質をもつものが多く、
この時期の養生に重宝します。
苦瓜やコーヒーなどはまさにそれです。
食材を冷やして食べると、
同時に胃腸を冷やしてしまい
脾に負担をかけます。
体の熱はとりたいけど、
胃腸は冷やさないのが
この時期の養生のポイントです。
苦味で脾を傷つけずに体を冷やし、
心をしっかり養いましょう。
▪旬の食材▪
秋葵 おくら
<辛/苦 涼 肺/肝/腎>
腸を潤し便通を整えます。
腸内環境が改善すると免疫も整います。
魚の生臭さを消す働きがあるので、
魚と一緒に
料理してみては如何でしょうか。
▪お勧め食材▪
蕃茄 とまと
<甘/酸 微寒 胃>
津液を増やし、
体にこもった熱を冷まし、
渇きを治めます。
消化を助けてくれるため、
夏の食欲不振にお勧めです。