
~春分~
◎陰陽の転化期
陰と陽のバランスが
ちょうど入れ替わる時期です。
陽気が過剰になり過ぎないように、
陰とのバランスをとります。
また陽気が少ない場合は、
陽気を補充しながら
陰陽のバランスをとります。
◎肝と風
春は風の季節と言われます。
肝は風を嫌います。
体内に極端な寒熱が生まれると
風を生じます。
身体の中に生まれるこの風を
内風と呼びます。
この内風は
めまいや頭痛、高血圧などをひき起こし、
酷い時は卒中を誘発します。
同時に自律神経も乱し、
精神的にも不安定にさせます。
肝の陽気が異常に興奮したり、
冬の養生不足で
陰が不足していると、
内風が生まれやすくなります。
◎肝気の発散
辛味は気を良く発散させます。
肝気もよく発散させるため、
陽が目覚めやすくなります。
春の芽の苦味には、
胃を刺激し、
食欲を増進させ、
身体に溜まった毒素を
解毒する効果があります。
酸味は肝を栄養してくれます。
菜の花のからし酢味噌は、
バランスの取れた
まさに春を代表する一品です。
▪旬の食材▪
蕗 ふき
<苦/辛 平 肝/心/肺>
胃腸の働きを整え
気の巡りや血流を良くし
肝を整えます。
解毒作用や
咳を抑える作用も持っています。
▪お勧め食材▪
蜊 あさり
<鹹 微寒 肺/胃/脾/腎>
陰分を増やし、五臓に潤いを与え
体の余分な熱や水毒は
取り除いてくれます。
二日酔いにも良く、
殻には咳を鎮める作用があります。