~白露~
◎宣発
宣発は外や上に向けて
広く巡らせる作用をいいます。
気を全身に届ける役割があり、
全身の体温や
潤いを保つために活躍します。
また汗をかいたり、
呼気もこの宣発作用の一つです。
◎粛降
肺は静粛に下降する流れを好みます。
気の上逆を防ぎ、
宣発作用と合わせて
気を全身に巡らせます。
また体内の水を下方に巡らし、
最終的に膀胱に送ります。
粛降は吸気に関わります。
肺の不調は宣発粛降を失調させ、
気や水のトラブルとして
体にあらわれます。
呼吸器系や皮膚、
アレルギーなどの免疫疾患に
影響を及ぼします。
◎燥を憎む
肺は皮膚や大腸、
鼻や喉につながっており、
乾燥をとても嫌います。
肺がカラカラに乾くと
ケンケンとした咳が出だします。
皮膚が乾くと痒みや炎症などを起こし、
鼻や喉も外邪の侵入を容易にします。
夏に汗をしっかりかいた人は
この時期はしっかりと潤いを
補充しておきましょう。
▪旬の食材▪
柿 かき
<甘/渋 寒 心/肺/大腸>
体の熱を冷まし、
肺を潤し、
咳や喉の渇きを抑えます。
止血作用があり、
蔕がしゃっくりに用いられるのは
有名な話です。
▪お勧め食材▪
木耳 きくらげ
<甘 平 肝/胃/大腸>
血液の巡りを良くし、
こもった血熱を冷ましてくれます。
また肺を潤すことでも有名で、
近年は白木耳も
その潤い効果の高さから
よく使用されています。