
~霜降~
◎脾と肺を整える
まもなく訪れる冬に備えて
精を蓄える必要があります。
そのため食欲も旺盛になり、
胃腸に負担がかかります。
消化に良いものや
温かいものを摂るように心掛け、
脾を補いながら過ごします。
◎喉や鼻の乾燥
肺は呼吸器系とつながっています。
呼気吸気は宣発粛降に関わり、
声も肺と関係します。
外邪の侵入経路の一つが鼻や喉です。
ここが乾燥していると、
防衛力が最大限に発揮できず
外敵を容易に体内に
侵入させてしまいます。
肺が弱ると風邪など
感染症にかかりやすくなります。
のど飴などで喉を潤わすのも
効果的ですが、
肺を潤わすのが一番効果的です。
この時期風邪をひきやすい方は
喉だけではなく、
肺のケアもしてみては
いかがでしょうか。
◎辛味と潤い
肺は辛味を好みます。
辛い物を食べると
鼻水が出たりしませんか。
この様に辛い物を摂ると
潤いが増えます。
ただし度を越えて摂ると
気の流れを乱し、
熱の偏在をもたらします。
あくまでも補陰のアクセントに
辛味を用いて
体に潤いをプラスしましょう。
▪旬の食材▪
薩摩芋 さつまいも
<甘 平 脾/胃/腎>
胃腸を整え、気を益します。
津液を増やし
体に潤いをもたらします。
食物繊維を多く含むことから
便通を促進する作用も持っています。
ホルモン様物質を含み
女性の更年期に良いと言われています。
▪お勧め食材▪
南瓜 かぼちゃ
<甘 温 胃/脾>
胃腸を整え、気を益します。
また炎症をとり、
痛みを抑えてくれます。
日常的に売られているのは
西洋南瓜ですが、
日本南瓜には潤す性質があり、
体を冷やします。